ケータイ
「そう言えばさ‥‥‥わたし、ケイ以外のケータイとも
しゃべれるのかな?」
『さぁな‥‥‥』
今 ケイは
わたしの顔の真横に居る
携帯電話で話している様に見せるため‥‥
なんだけど‥‥
なんだか‥‥
耳元で囁かれている様で‥‥
(恥ずかしいよ‥‥//)
「‥‥‥ケイは‥他のケータイとしゃべった事あるの?」
『‥‥‥あぁ‥‥』
「へ〜誰のケータイさん?」
『‥‥‥‥‥‥。』
長い沈黙の後
やっと ケイは話始めた‥‥
『‥‥‥‥お前を‥‥‥
いじめていた‥‥‥
グループのトップ
‥‥‥‥‥神楽坂 舞-カグラザカ マイ-のケータイ‥‥
【カグラ】と話した事がある‥‥』
「神楽坂‥‥舞‥‥‥」
忘れられない‥‥‥‥
ずっと わたしを いじめてた
特に わたしを見て蔑むように笑う時 反吐がでるほど嫌な顔をして‥‥‥
『‥‥大丈夫か?‥‥』
「‥‥‥うん‥‥」
ケイの 優しい声が
水のように わたしの心に
染みこんでくる‥‥
あったかい‥‥‥