DEATH-ANGE

第一夜


 『出会い』


物騒と茂るビルが並ぶ都市部。
時は2090年3月…
ココは日本が誇る首都、東京。
人が沢山いる中で、もっとも目立っている有る一人の少女が居た。
「すっごぉい!!」
金髪でせみロングの少女が云う。
「別にすごくないよ…」
その少女に向かってオレンジ髪で二つ結びにしている少女が隣で云う。
「だって総学高でしょ!!すごいすごい!!ほら、あたしの云った通り!やっぱ夏美には才能が有るんだよ!!」
せみロングの少女は二つ結びにしている夏美と云う少女に話しかけている。
「そんなに云うなら美音(ミノン)も普通かな楽勝なんだから、受験すればいいのに…願書だって一緒に出しに行ったじゃん!!」
夏美もまた、せみロングの少女を美音と呼ぶ。
「だってあのときは夏美も普通科かと思ったんだもん!!それなのになのに何で普通科字じゃなくて、特進なのよ!?しかも、しかも一般だったはずの人が推薦で合格してんのよ!!」
グチグチと云う美音に呆れた夏美の目に飛ぶ込んだものは、腰過ぎまでだろうか…
青緑の不思議な髪色のロングヘアーの少女だった。
「ちょっと夏美!!きいてん…」
隣に居た美音までもが見とれてしまうほどの美人。
街行く人の視線、殆どがその少女を見ていた。
『バンッ!!』
突然何が壊れたような大きな物音が街中に響き渡った。
「お前ふざけんな!!何だ、街行く人みんなに見られて何が楽しい!?」
先ほどモノを壊したと思われる20歳ぐらいの一人の女性がその少女に怒鳴りつけた。
そして、再びその女性は云う。
「国資の洟なんて持っちゃってさぁ…あんたお偉い様のつもりか??」
と云う問い掛けに少女は見向きもしない…
そのまま、その女性とそれを止めようとした数名の女性は警察に連行され、この騒ぎは一段落したが、夏美が少女の方へ視線を戻すとその少女はそこに居なかった。
『何だったんだろう…』
夏美は心でそう思っていた。
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop