いわば、勿体無い
白地に花柄の少し短めのシフォンスカートと、少し長めのパーカを合わせて足元にはピンヒール。



きっと私なら素足じゃなくてレギンスを履くんだろうなぁ、なんて瞬間的に思った。



それだけ自分に自信がある証拠なのかな、とか。



髪やメイクもいつも以上に気合入ってるな、とか。




そんな小さな事に気付いて、それ以上にその視線の先に居る人物がわかってしまって辛い。




いつの間にか、陽ちゃんと男子の会話は終わっていた。




ふと隣を見て思わず笑ってしまったのは。





「…陽ちゃん。首90度に曲がってるから」



「…ですね」



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