ゆめ
戸惑い
…嬉しかった。
それからというもの、ゆめとの3人の時間は本当に普通の親子みたいに…
私が憧れていた平凡ながらも幸せな時間だった。
この週末までは…
「今日は日曜だし3人でどこか遊びに行こうか!」
「いくー!やったぁー!」
「え~、どこ行くんだよー?」
お尻の重たい健太を私とゆめで引っ張って、遊園地へ行った。
「キャー」
ゆめは大はしゃぎ。こんな小さな体でどこからこんなパワーが湧き出てくるのだろう?子供って不思議…
大人の私たちは、乗り物3つ目でヘトヘトだった。
「はぁ、俺そこでコーヒー飲むから2人で行って」
「もう…情けないわねぇ。はぁ…」
「そういうおまえも息あがってる」
「うるさいわね。……あれ?ゆめは?」
私たちが息切れしてる間にゆめの姿がなかった。
「ゆめー!」
「ゆめ!?」