ナルシー少年☆蛍斗くん


私の無言を肯定と受け取ったようだ。


亜杜は桃汰くんを鋭い視線で睨む。


「こんな事になったのはあんたのせいだったのね!!」


桃汰くんはイラついた声でいい放つ。


「あんたのせいって、俺、何も悪いことしてないんだけど?」

確かに。
桃汰くんが何をしたというのだろう。

「亜杜、桃汰くんは悪くないよ!!」

私もすぐに桃汰くんに加勢した。

亜杜は私が加勢するとは思わなかったのか驚いた顔をして

やがて声をあげて泣きはじめた。


なんで亜杜は私と桃汰くんのキスを問題視するのだろう?


それに亜杜は蛍斗と付き合ってるのになんで私が蛍斗を好きじゃなきゃいけないのだろうか?



考えれば考えるほどわからなくなった。


だが、答えは簡単。

亜杜は泣きながら気持ちをさらしていった。


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