ナルシー少年☆蛍斗くん


そんなこと言われると泣いてしまいそうだ。


「どうしよう。」


「ほんとの事言ったほうがいいよ。」

でも嘘だったって知ったら蛍斗なんて言うんだろう。

怖い。


だが次の瞬間、

「俺はそのままでいいと思うけど。」

桃汰くんの発言に私達は目を丸くした。


「月山って結構自己中じゃん。滝沢が傍にいるのが当たり前って感じだから少し懲らしめたほうがいいんじゃね?」

懲らしめるって…

「桃汰は黙ってて!!何もわかってないくせに!!」


また喧嘩しはじめそうな雰囲気に私は取り繕うように聞いた。


「自己中が直るってこと?」


「さすがに自己中は直らないかもしれないけど。滝沢の存在がこの先ずっと傍にあるわけじゃないって警告する意味で。」


この先ずっと傍にあるわけじゃない…


.
< 136 / 155 >

この作品をシェア

pagetop