ナルシー少年☆蛍斗くん


だから、もう



質問しないで?


上塗りされる嘘も辛いんだ。



そんな思いも虚(ムナ)しく、蛍斗はいくつも質問を始めた。



「亜杜は2人が付き合うこと、ホントに納得したの?」

「あの時はもっと深刻な電話に聞こえたけど?」

「そんな簡単な話だった?」


「なんか隠してない?」


私が答える暇もなく次々ど質問を浴びせる蛍斗。


まるで私の返事なんか聞きたくないみたいに。


余所行きの蛍斗で

私を責めているようだった。


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