ナルシー少年☆蛍斗くん


「そうだな、…ごめん。」

いつもなら、ごめん、なんて言わないのに
簡単に口にするアイツにイライラしてきた。

聞けないくせに。



「もう遅いし、蛍斗帰らないといけないんじゃない?」

少し意地悪にそう言ってやる。

寂しい気持ちと苛立つ気持ちと罪悪感。


この行き場のない想いはどうしたらいいのだろう。



蛍斗にぶつけたって拗(コジ)れるだけ。


八つ当たりなんかしたくない。


蛍斗とは、




この先も







ずっと




友達でいたいんだ。







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