ナルシー少年☆蛍斗くん


「和っち、大丈夫?」


和っちは、父さんのこと。
名は和希(カズキ)という。
蛍斗は父さんにも馴れ馴れしい。



父さんは『大丈夫』と言うと黙り込んでしまった。

奴を後でとっちめてやらないと。



「あらぁ〜」


それまで黙ってニコニコしていた母さんがしゃべりだした。


「矢恵は幸せものねぇ。蛍斗みたいなイケメンに抱きしめて貰えたんだから!!羨ましいわぁ〜」


・・・・・・・・・

ん?

もしかして蛍斗のナルシストってもしかして母さんのせい?


呆れて、ものも言えない。
今まで何で気づかなかったんだろう。



蛍斗を溺愛し甘やかしていたのを知っていたのに。



理由が分かってすっきりとするも1番の問題が私には残っていた。


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