ナルシー少年☆蛍斗くん
私と父さんの間に気まずい空気が漂う。
奴が変なこと言うから!!
きっと勘違いしてる。
「・・・矢恵。」
「へッ!?」
「そういう関係なのか?」
やっぱし!!
ここは何としても誤解をときたい。
あんなナルシストの自己中。
誰が好きになるもんですかー!!
「ぜった『タヌキ!!みっちーが今日泊まっていいって!!』」
ん?
何ッ!?
「タヌキの部屋でいいだろ?」
バッカヤロー!!
「いいわけないでしょうが!!!!!!」
何で今この瞬間に言うかなぁ・・・
益々誤解されるじゃん!!
「蛍斗くん、裕の部屋にしなさい。まだ早い・・・」
意味深な父さんの言葉に若干焦りつつも必死に説明する。
だが、誤解は深まるばかりで夜は更けていった。
「矢恵、先風呂入ってこいよ。」
ブホッ!!
「お父さーんッ!!」
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