ナルシー少年☆蛍斗くん
滝沢家を出ると真っ直ぐ学校に向かう。
自転車で10分のそこは近いような遠いようなそんな距離だ。
着くとすぐに教室に入った。
人気者の俺はすぐに囲まれる。
「蛍斗ぉ、おはよ〜」
このクラスでは一番仲の良い亜杜(アズ)の声に俺は笑顔で答えた。
ホントの意味での友達は亜杜くらいだろう。
なにかと境遇が似ているからか、亜杜とはわかりあえた。
一定の距離を保ちながらだが他の奴らともうまくやっている。
何て言ったって人気者だからな。
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