ナルシー少年☆蛍斗くん


「今日は家族揃って温泉!決まってんだろ?」


いやいや

家族って、

しかも決まってんだろ、って!


突っ込みどころ満載で困るわ。



ていうか


「私、行かない!」


ほぼ面倒くさい、で占めるからね。

てか、なんで蛍斗が知ってて私が知らないのだろう。


「そう言うと思って、俺が無理やり連れて行くってみっちーと約束した。」


ニンマリと笑うアイツ。
あんのババァ、最初から仕組んでたな?
私のことなんてお見通しってことか。

「ま、大人しく付いてくるんだな。」


ジリジリと詰め寄ってくる。

ち、ちょっと!!


「絶対、行かない!!」

「しょうがない。抱っこして行くか。」

「・・・行きます。」


ヤツは本当にやりかねないから仕方あるまい。

若干無理やりではあるが私の温泉旅行行きが決定してしまった。


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