ナルシー少年☆蛍斗くん



「ち、ちか・・・」


さっきまでは言い合いで気づかなかったけど、相当な密着度に震えどころか体がカチンコチンに固まっていた。

直に肌の温かさが伝わってきて、なぜか声も出せない。

そんな私を見た奴は少しはにかんだ微笑みを零す。

そして、耳元に囁く。

「そんなに固まっちゃって・・・。可愛いな・・・。」

って。

どうしちゃったんだ、蛍斗――
キャラ変わってますよ―――っ‼


ますます固まっていく体に私は焦りを隠せない。


私!!
ふ・る・え・ろ~
コヤツのセクハラ(メイク)を中断させるんだ‼




そうは思っているのに体は言うことを聞かず、結局最後まで奴に任せることになった。



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