ナルシー少年☆蛍斗くん
「やっと終わった・・・」
私はげっそりとした表情をしながらも、急に動くようになった手足を使って奴をベッドから落とそうとする。
「・・・・・・薄情者・・・。」
キッと私を睨むが、すぐにすんなりと自分から降りていき、やっぱり満面の笑みで私を見つめていた。
「な、なによ!!」
そんな顔で見られることなんてあんまりないから身構えてしまう。
もしや何か企んでんの!?
「俺ってすげえ!!!!」
「へッ?」
「マジ天才だろ?このビフォーアフター!!」
「・・・・・・。ウザッ!!!!」
確かに今の私は以前と比べものにならないくらい変わったけど、もう少し優しい言葉をかけてくれたっていいじゃない!!
『綺麗になったね』
とか、そんな言葉が欲しかった。
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