ナルシー少年☆蛍斗くん
「何?どうしたんだよ。」
「・・・・・・なんでもない。」
「言えよ。」
「・・・・・・」
「・・・ホントのこと言って?」
「・・・私のことなんて見ッはっ!!!!」
急な王子様風蛍斗の出現に思わず本音を漏らしてしまった。
奴の方はというと、"そういうことね"といった顔をしてより距離をじりじりと縮めてくる。
「え゛ッ!!い、今のは〜」
「綺麗だよ。」
調子に乗りに乗った奴は私を覆うようにしながらキュッと抱きしめた。
「ひゃぁッ!!やめ///」
「矢恵がそんな可愛いこと考えてたなんて知らなかった。」
「ぐへぇっ」
腕の力がさらに強まり、私の身体を圧迫する。
「最初からそう言えよッ///馬鹿だな。」
ち、窒息死させるつもりか~
だが奴のはにかんだ笑顔が無意識だと物語っていた。
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