ナルシー少年☆蛍斗くん
「ねぇ・・・
どっかで会ったぁ?」
よかった・・・
騒ぎの時凄い見てたから覚えているかと思ってた。
四組の人は危険だ。
あの日以来そう思ってしまう。
蛍斗の『約束』のことも気になるが、まずは自分の身を護らなくては。
私の頭の中であの日の光景がよみがえる。
奴に掴み掛かる私、
茫然と私を見る四組の生徒達、
時間が経つにつれ増えていく野次馬、
あ゛
忘れたい。
てか、みんなが忘れてくれ!!
今の私の顔は冷静に見えるかもしれないが、内心ドッキドキだ。
言わなければ気づかないよね???
「・・・・・・」
言わない方がいい。
言わない方が彼女にとっても私にとってもいいはず!!
だからそんなに真剣に思いだそうとしないで・・・?
ジィーッと私を見つめる視線にいたたまれず、蛍斗に助けを求める。
「蛍斗・・・」
奴に助けを求めたのが間違いだった。
どこまで馬鹿なんだろう、私。
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