ナルシー少年☆蛍斗くん


亜杜、そんなにこっちが気になるのかなぁ?


蛍斗は・・・
めっちゃガン見してるし。
彼女ほっといて何してんだか。



「モテるのに勿体ねぇ〜」

「はい!?何?急に。」

「いや。あんなにたくさんの人から逆ナンされてるのに、こっちの方が気になってるっぽいし。」


"俺なら有効活用すんのに"と呟く桃汰くんも充分モテそうだけどなぁ。


「桃汰くん、可愛いじゃん。」

まぁ、性格は可愛くないけど。


「それ、ちょっとコンプレックスなんですけど。」


ジト目で私を見ながら、片手でデコピンを食らわせる桃汰くん。


「痛ッ!!コンヤロー」

私も負けじと腹を突く。

「ぅへっ!!ごめんごめん。」

腹は弱かったみたいで意外とすんなりと降参した。

亜杜に教えといてやろう。


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