ナルシー少年☆蛍斗くん


「てか亜杜、桃汰くんの事嫌いなのになんでこっち気になってんだろ。」

蛍斗と一緒にデートでも楽しめばいいのに。


「滝沢が心配なんじゃない?」

「へ?」

「俺と居るから。」



ホントにそうだろうか?
ここ2〜3時間は一緒に居るがいたって平和そのものだ。

そもそも、私達は相性が良いというのもあるが。


「ねぇ、亜杜を驚かせようぜ?」


面白いことを思い付いたのか悪戯っ子の瞳がキラキラと輝きだす。

亜杜を驚かせるのは、ちょっとなぁ。


「え〜?」

「じゃあ月山。」

「OK!!」


奴を驚かせるのは大大賛成だ。
ひっくり返るくらいびっくりさせてやる。


私は意気込んで桃汰くんを見た。



「どうすればいい?」


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