かわいいきみ。~Strawberry girl*
「已智くん‥、毎朝毎朝ありがとうねぇ…。」
「―いえ。華穂、僕じゃなきゃ起きませんから。」
感心した様子で僕に礼を言うおばさんにはもう慣れた。華穂を起こして来てもう四年目になる。
おばさんと話しているといつも、慌てながらに制服に着替えた華穂が二階から下りてくる。
「入学式から遅刻とか、あり得ないから。」
新しい制服が似合うなあとか思いつつ、僕ははやくしてよ。と目で訴える。
朝食であるトーストの最後の一口を口に放り込み、牛乳を飲み干す。
時刻は8時15分。流石に家を出なくては遅刻だ。
「行ってきますっ!」と挨拶をして華穂と僕は家を飛び出す。
背中に鞄を背負い込んで、僕の自転車の後ろに腰かける。
僕は懸命に自転車のペダルをこぐ。
春休みは明け‥季節は完全に春をむかえていた。
「―いえ。華穂、僕じゃなきゃ起きませんから。」
感心した様子で僕に礼を言うおばさんにはもう慣れた。華穂を起こして来てもう四年目になる。
おばさんと話しているといつも、慌てながらに制服に着替えた華穂が二階から下りてくる。
「入学式から遅刻とか、あり得ないから。」
新しい制服が似合うなあとか思いつつ、僕ははやくしてよ。と目で訴える。
朝食であるトーストの最後の一口を口に放り込み、牛乳を飲み干す。
時刻は8時15分。流石に家を出なくては遅刻だ。
「行ってきますっ!」と挨拶をして華穂と僕は家を飛び出す。
背中に鞄を背負い込んで、僕の自転車の後ろに腰かける。
僕は懸命に自転車のペダルをこぐ。
春休みは明け‥季節は完全に春をむかえていた。