かわいいきみ。~Strawberry girl*
「小1からず~っと同じ!」

嬉しそうに言う華穂を見るとまるで小動物のようで、頭を撫でてやりたくなる。

「そっか。‥で、中原たちは?」という僕の問いかけに、華穂はさらに笑顔になった。

「杏ちゃんも淳くんも同じだったよ。今年は楽しくなりそうっ!」
中学時代の友人たちが同じクラスに居る。

そう考えると先ほどよりも教室へと進める足がはやくなっていく気がした。

そんな僕に、慌てながらに追いかけてくる華穂。

そんな姿もかわいいと思ってしまう自分に、我ながら惚れた弱みかと呆れる。

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