恋の音楽
「Timeでてるよー」
母が1階で叫んでいる。私に言っているのだろうか?
興味なんてないのに。
でも、とりあえずメンバーくらいは覚えた方がいいと思い私は下へ向かった。
廊下は部屋と比べると寒かった。
居間にはいるとふわぁっと暖かい空気が漏れた。
「はい、始まりました!Timeshow!」
メンバーの誰かがあいさつをする。
すると下に字幕がでた。
「池神風太?なんかRPGのキャラクターみたい。」
私がぼそっというと父がソファーにねっ転がりながら
「RPGは外人みたいな名前が多いだろ。」
そこですか。
なんか期待した私が馬鹿だった。
「赤石太陽です!」
あかせ・・・たい・・・よう?なんかまぶしくて明るいイメージだな・・・
番組を見終えて部屋に戻ろうとした時父が
「なんか、よさそうなグループだったな。」
新聞を読みながら、適当な感じに言った。
独り言じゃ無いな・・・と思い私は
「うん、なんかよさそう。」
本当だった。今までは優雅からライブが誘われて嫌だったが
番組を見てると面白い人たちだな~と思い始めていた。
トークセンスはいいとして、問題は曲だ。
曲を携帯で聞こうかと思ったけれど、眠くて断念した。
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