【短編集】闇に潜む影
若くて働けるからと言う理由で、生活保護も受けられない。
良い服を着るにも、
高級な化粧品を買うためにも、
男に貢ぐための物を買うためにも、
私は、やりたくもない仕事をしている。
昼は清掃、夜はフーゾク。
毎日毎日そんな生活の繰り返し。
出会う男は、最初はちやほやしてくれる。
でも、私に「これ」がいることが分かると、男は皆嫌な顔をして私のもとを去って行く。
幸せなんて、夢のまた夢。
私が幸せになれないのは、全部「これ」のせい。