君のvoice。
第1voice。
春、入学式。
あたしは、無事、高校に入学した。
篝 白梅(カガリ シラウメ)。
彼氏居ない歴 15年。
まぁ、これは女子校に居たから…なんだけど。
高校では、素敵な彼氏をつくるんだ!!!
「まずは、クラスの男子からチェックよねー」
えっと…あたしは、1年Aクラス…と。
あった!
教室の戸を開けると、其処は、聖地でした…!!!
「…カッコいい男ばっかり……。
つーか、この高校…カッコいい男ばっかり……」
すっげ!!!
感動っ…!!!
「…でも…何だろ。
このクラス…男子しか居ないような…」
ま…気のせいよね!
あたしの席は…。
窓際の一番後ろ!!
いい席、ゲット~♪
「…良い高校生活が送れるといいなー…」
そういえば…、隣の席の子って誰だろ…。
名前はー…。
「…うづき あや…。
あやってことは、女の子だよね!!
良かった!!そうだよね、女子が、あたし一人だなんて有り得ないよねぇ」
ワクワクしながら、隣の子を待つ。
窓から外を眺め、これからの高校生活に期待を膨らませる。
―ガタッ…。
ふと、隣に誰かが座る音がした。
「へぇ…隣、女なんや」
隣に目線を移すと、其処には男の子…。
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