君のvoice。
「つーか…ちょっと気になったんだけど…。
なんか、今日、いつもよりオシャレしてない?」
今日の綾は、いつもよりオシャレしてるような気がした。
そんな今は、5月。
入学式から、早くも1ヶ月経ちました…。
「ん?
あー…今日、客と会うねん。
学校帰りに、そのまま行くから…」
「…客?
綾、バイトしてんの?」
「あぁ、まぁ…中学ん時から一応…」
「なんのバイト?」
そんな髪も弄って、アクセもジャラジャラと付けて出来るバイトがあれば紹介してほしいわ!!!
「…………ホスト」
「は?」
「せやから、ホストやて…」
「ほっ……!!!??」
「ホストはホストでも、俺は主に声だけやで?」
「声だけ…って」
「俺は、voiceホストしてんねん」
voiceホスト…?
綾曰わく…。
voiceホストとは、普通のホストとは違い、声だけで仕事をするホストのことらしい。
客から、そのホストへ電話をかけたり、ホストから客へ電話をかけたりする。
そして、voiceホストは、客の要望に応え、甘い台詞を吐いたり、客の話を聴いたりする。
まぁ、ここら辺は普通のホストと同じ。
料金は振り込み制。
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