夏に溺れかけた恋
栗矢「そう、紙がそこに巻き込んだの、この部品がすり減っているから変えておくね。」
フミヨ「栗さんって、本当に修理ができるのね、最初はびっくりしてストーカーかと思っちゃった。」
注釈(栗矢が事務所から帰る時、出口までフミヨが見送って来た。)
フミヨ「ちょっと待って、頼みがあるけどいいかなぁ。」
栗矢「どんなこと?」
フミヨ「今晩、お店に来る?」
栗矢「何だそんなことか。」
フミヨ「違うの、お店で話すから今晩来てくれない。」
ナレーション「栗矢は、客引きの誘いと思って、軽く返事をした。夜の食事はあの店で摂っているので、そう気にもしなかった。」
栗矢「じゃあ、晩めしを食べに行くから」


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