夏に溺れかけた恋
中年女「あんた、ウチは食べ物商売だから無理だって言ったでしょう。」
若い女「父さんはいいって言ったもん、母さんと二人だけだから、気が紛れるって。」
ナレーション「奥の話し声は、栗矢にも聞えていた、その声はフミヨのようだ。相手はこの店の女主人、もしかするとフミヨの母親かも知れないと栗矢は思った。」
フミヨ「栗さん、お待ちどうさま」
栗矢「うっ、びっくりした!ドアあけた?何にも聞えなかったぜぇ。」
フミヨ「さあ行こう。コーヒー代はもう済んだから早くぅ」
栗矢「えっ、いつ払ったの、エッエー」
注釈(栗矢はフミヨに急かされるように、喫茶店を後にした。)
(バタン、ブォーンブォーン)

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