夏に溺れかけた恋
室田「おまえ、焼いてんの?だから今日は、おかしかったのか?」
栗矢「そんなのじゃ無いって!」
室田「隠すな、隠すな、すぐに判る事だからさ、ねぇママ。」
注釈(入り口の扉が開らき、お客が入ってきて、ママよう子は接客に走る。)
ママよう子「センセ、いらっしゃいませ、随分ご無沙汰です。」
客「ママ、二日前に来たじゃないか。」
ママよう子「えぇ、その間は寂しくて寂しくて、首を長ぁくして待っていたのよ。」
ナレーション「栗矢は、室田とフミヨの間に何があるのか気になっていた。フミヨが室田と二股をかけるようには思えなかった、そんな焼ける気持ちをあっけなく見破られて、夏の恋の入り口は、三角関係の複雑な思いではじまっていた。」


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