夏に溺れかけた恋
ママよう子「あなたは、あの子を見てきてちょうだい。」
注釈(ママよう子は、ヒロミにフミヨの様子を見に行かせる。)
栗矢「僕にもサッパリ判らない。突然怒りだして、腕を引っ張るやら耳を抓るやら、どうかしている。アイツ!」
ママよう子「そう興奮しないで、これを飲んで落ち着いて。」
注釈(ママよう子は、水の入ったコップをカウンターの上に差しだした。)
ママよう子「富美ちゃんね、栗ちゃんが帰ってくるのを今か今かって待っていたのよ。」
栗矢「・・・・」
ママよう子「ほら、この紙を見て」
注釈(そう言って、ママよう子は伝票の束を出して、その伝票の裏を栗矢に見せる。)

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