夏に溺れかけた恋
注釈(奥でママよう子とフミヨがヒソヒソ話しをしている)
ママよう子「あなたのお友達と室田さん、一緒になるそうね?」
フミヨ「わたしも最近聞いて、今日は両親を会わせるとか、言っていました。」
ママよう子「さっき、室田さんが連れて来たわよ。で、あなた達はいつなの?」
フミヨ「えっ、誰とですか?」
ママよう子「同伴の方よ!とぼけてもお見通しよ。」
注釈(カウンター席では、栗矢とヒロミが向かい会っていた。)
栗矢「ここに連れて来たの。」
ヒロミ「たった今よ、日帰りで帰るから挨拶だけかと思ったら、一時間ほど話し込んで行かれた。それはそうと知っていた?伯爵のこと、知らないわよね。いくら友達でも話さないでしょうからね。」
注釈(ヒロミは、もったいぶるような口調で栗矢に話すが、段々見下げるような雰囲気で口調は続いた。)
栗矢「ハクシャク?なにそれ、室田の事?」


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