夏に溺れかけた恋
ヒロミ「いらっしゃいませ。」
ママよう子「ワー焼けている、痛たそう。」
室田「はい、ママにお土産だよ。」
ママよう子「エッなぁにこれ。磯の臭いがするわね。」
ヒロミ「海に行ったの?私も行きたかったなぁ。」
ママよう子「あんた、昨日は日に焼けたくないって、言っていたじゃない。」
ヒロミ「なにを飲むの?」
室田「じゃ、ビールを先にもらう」 
栗矢「日に焼けてヒリヒリして、喉もからからだよ」
注釈(ヒロミがお絞りを出すと、ママよう子はビールを二人のコップに注ぎ、奥の厨房へ引っ込んでいった。)
ヒロミ「真っ赤になって痛そう」
注釈(ヒロミは、栗矢の日焼けした手に触ろうとしたら、室田がビール瓶を持って、ヒロミに飲ませようとコップの合図を送った。)
ヒロミ「アタシも、貰っていいの?」
注釈(ママよう子が小鉢を二つ持って来て、栗矢と室田の前に差し出した。すかさず彼女は二人にビールをねだり出した。)
ママよう子「私も、貰っていい?」

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