夏に溺れかけた恋
手紙「今日は、見送りに来てくれて、ありがとう、中の待合ロビーでこれを書いている。
この手紙を君が読む時は、僕はもう飛行機の中だろう。僕たちはもう終わりかと思ったけど、最後に会えて嬉しかった。ドイツに着いて、落ち着いたら手紙を書くよ、帰ってくるまで待っていて欲しい、それが正直な気もちだけど、そろそろ機内に搭乗する、返事は後のお楽しみだね。」
注釈(栗矢はさっきの親子ずれと機内へ入っていく、幼い男の子が栗矢にまとわり付いている。栗矢は、男の子を肩車に乗せ、機内へ向かう、飛行機は滑走路の脇で、しばらく待機をする事になる。)
註釈(フミヨは、手紙を読み終わると、室田夫婦を振り切って走り出した。ターミナルビルを出て、滑走路が見える広い芝生の広場に必死に走った。そして広場の真ん中に立って大きな声で叫んだ。)
フミヨ「面倒くさいやつ、好きなら好きと言え!私は・・・・ダゾー!」
注釈(その時ジェット機が騒音をたてて飛び立った。その飛行機の窓から栗矢がフミヨの姿を見ていた)
終わり
この手紙を君が読む時は、僕はもう飛行機の中だろう。僕たちはもう終わりかと思ったけど、最後に会えて嬉しかった。ドイツに着いて、落ち着いたら手紙を書くよ、帰ってくるまで待っていて欲しい、それが正直な気もちだけど、そろそろ機内に搭乗する、返事は後のお楽しみだね。」
注釈(栗矢はさっきの親子ずれと機内へ入っていく、幼い男の子が栗矢にまとわり付いている。栗矢は、男の子を肩車に乗せ、機内へ向かう、飛行機は滑走路の脇で、しばらく待機をする事になる。)
註釈(フミヨは、手紙を読み終わると、室田夫婦を振り切って走り出した。ターミナルビルを出て、滑走路が見える広い芝生の広場に必死に走った。そして広場の真ん中に立って大きな声で叫んだ。)
フミヨ「面倒くさいやつ、好きなら好きと言え!私は・・・・ダゾー!」
注釈(その時ジェット機が騒音をたてて飛び立った。その飛行機の窓から栗矢がフミヨの姿を見ていた)
終わり