Do-tex《警察秘密結社》
とうとう怒り出すのだろうか。それとも他にも何か出そうとしているのか。さっきのお茶のように。
「矢倉さん…。」
矢倉は机の上の食器をプラスチックのプレートに置き、キッチンまで持って行った。話しはどうやらまだ先になるようだ。
少しだけ安堵のため息をついた。だが、そもそもあの黒い手帳は一体何だと言うのだろうか。
矢倉自身も聡が黒い手帳を渡した瞬間に顔色を変えていた。
「あの…俺に話しって。」