Do-tex《警察秘密結社》
矢倉が先ほど座っていた場所に戻って来た。左手にはお菓子の袋があった。
「…どうです。」
聡の予想は的中した。また何か出してきたのだ。なるべく早く家に帰りたかった聡だった。
何故ならば、買い出しが残っているからだ。玉葱と確か、野菜炒め用バラ肉だった。
「いや、話しって何すか、…矢倉さん。」
矢倉は机に置いていた黒い手帳を拾い上げた。そして、聡の横に座る位置を変えた。
「秘密事項です。ばれたら殺されます。」