Do-tex《警察秘密結社》
あの黒い手帳のことだろうか。
「……別に見てませんよ。そんな事より、どうしてこの階にいるんですか?あなたは一階下でしょう。」
俺は、手帳を裏ポケットにつっこんだ。
「そうですか。いやね、たまたまこの階に手帳を落とした事を思い出して。別に田名部さんをつけていた訳じゃないですよ!」
(…そんなこと。)
そんなことは俺にとってどうでもよかった。
(『Do…テックス』ってなんだよ。)
俺は405号室だ。
だが、あの人は見ていた。