桜夜~sakuya~
ピッピッピッ・・

機械の電子音が聞こえる

真っ白な天井、薬の匂い。

多分、病院…

そういえば、柊也は?

あたし襲われて………


ガチャッ

「咲良、起きたか?」

「司?」

「あぁ、調子はどうだ?」

「痛い、かな?」

「だろうな(笑)」

あれ?
司のいつもの元気が無い。

「司?どしたの?」

「なんでもねぇよ」

「嘘つかないで、判るよ。無理してるの」

「お見通しか」

ハハッと、乾いた笑いを見せた。


――――この後、何を言うのかあたしには

想像いや、絶対に思ってもみなかった………
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