ハスキーボイス



「まぁまぁか。もっと楽しめよ。あと、はい。良かったら、学校帰り来てみて。ライブは楽しいから」



鳴海がビラを押し付ける。



「はい…」


「あと早く帰れよ。女の子が一人で、こんなところウロウロしてたら危ない」



軽く背中を押された。


それだけで、体中が熱くなった。



まだ、帰りたくない。


そんなこと思うあたしは、やっぱりおかしい。



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