恋をしてたら…


そんな事を 考えながら黙っていたら、


「何かあったの?」


と 佐々木さんが 聞いてきた。



私が 待っていた言葉だ。


好きな相手が つれなくなれば、

必ずや、聞いてくる台詞だ。



でも。


その 台詞が 聞けても、

私は ちっとも 嬉しくなかった。



それどころか、


なんと ごまかそう…?

と、内心、アワアワしていた。


< 109 / 114 >

この作品をシェア

pagetop