恋をしてたら…
『勝った!』

と内心 思ったのも束の間。


熱い舌に触発されて、次の欲望に支配されていくアタシ。


そして、その速度よりワンテンポ遅い速度で。


つまりは 女性が 最も 喜ぶ速度で。


佐々木さんが もう一度 私を抱き始めた。


もうたまらないっ。とでも言うかのような、荒い息づかいから始まった割には、

二度目のそれは、一度目とは違っていて、


明らかに、女性を悦ばせるためのペースで進み、


私は、いやという程の 快感に 溺れ続けた。
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