恋をしてたら…
電車を降り、

駅を出て、

人混みの中を 足早に進みながら 考える。



結局は こうなのだ。



これこそが 恋なのだ。



慌ただしく 押し寄せる 喜怒哀楽。



今までは ウトウトとしながら 過ごしてきた 車内までが、
ドラマのワンシーンと化す。



平凡だった 毎日に 寂しさや 喜びの色がさす。



寝ぼけていた私の感性は
冴え渡る。



だからー。



生きてる 感じがする。



そう。



きっとこれが恋なんだ。



辛いからとか、幸せだからとか。



そんな 理由ではなく、



この感覚こそが やめられないんだ。


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