恋をしてたら…


グッ。


その瞬間、私は 強く 佐々木さんに 抱き寄せられた。



「もう抱かれるな。」



これまた、耳を疑う言葉だ。



でも私の耳元では、
しっかり 佐々木さんの 鼻息が聞こえている。



佐々木さんが本気の時。

切羽詰まった時の癖だ。



「うん。」



満たされた気持ちの中で、

今度は 真面目に 答えた私。



< 40 / 114 >

この作品をシェア

pagetop