恋をしてたら…

その後も、パパに誘われる夜は 何度かあった。


けれども、思わず拒絶してしまったあの晩以来、

私は パパとのそれに
はっきりと幻滅を感じるようになっていた。



佐々木さんなら こうしてくれるだろう。


佐々木さんなら ああしてくれるだろう。


佐々木さんなら あたしを もっと 見つめるだろう。


佐々木さんならー

佐々木さんならー



佐々木さんなら もっと あたしを大切に扱ってくれるだろう。


大切といっても、

それは、壊れ物を扱うような大切さとは違う。


むしろ、彼は、乱暴に振る舞うだろう。

あたしが「たすけて」と言う程に。



彼は、私の身体を、乱暴なまでに、激しく攻めまくるだろう。
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