恋をしてたら…

でも、

パパとのセックスでは、もう満たされない。



それどころか、当たり前のように 私を抱くパパに 不満さえ感じる。



佐々木さんのように 私を愛でる訳でもなく、


私という存在に、なんの感謝も感じてないパパ。



『何様のつもりなんだ?』

と、自分に突っ込んではみるものの、



人は 幸せな境遇には、すぐに慣れてしまう生き物だ。



特別に愛でられないと…。


特別な女に 扱われないと…。


特別に 濃厚な セックスをしないと…。




私はもう、満たされなくなっていた。


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