意地っ張りだけどかわいくて
「雪!どうして昼休み来なかったんだよ!?」
放課後、蒼ちゃんがボクのところに来た。
ボクは目をそらした。
ダメだ、今は蒼ちゃんの顔が見れない。
「雪!」
ボクは無視し続ける。
「テンメェ…」
あっ…蒼ちゃん怒りかけ…。
「今そっち行くから動くなよ!!」
じゃなかった!!
めちゃくちゃ怒ってる!
ガッ
蒼ちゃんはボクの胸ぐらをつかむ。
「そ…蒼ちゃ…苦しい…」
「オレのこと嫌いになったか…?」
「は?」
「昼休みこなかったから…オレ何かしたか?」
蒼ちゃんは今にも泣きそうだ。
「蒼ちゃん、違うよボクがダメだったんだよ…ただのボクのヤキモチだよ」
蒼ちゃんは分かってくれたのか、ボクから手を離した。