明日を君と
Memories.1
桜が全て散り、
生い茂る緑の葉と
容赦ない日差しが
春の終わりを告げた。
予定のない日曜は
なんて最高なんだろう。
窓から入り込む
日差しを避けるように
床に寝そべる僕。
ひんやりとした感触が
僕を包み、ずっと
寝そべっていたくなる。
そんな考えも虚しく、
寝そべる時間が長いだけ
冷たさがなくなり、
徐々に自分の体温と
同じくらいの温かさになる。
僕は仕方なく
床から起き上がり、
お茶を飲もうと
寝起きの冴えない頭と足で
台所に向かった。