いっこうえの先輩。
先輩との出会い。
春爛漫といわんばかりの桜が咲いている。
今年から中学生になり、入学式を終えはや1週間。
新しい校舎にとまどったりもしたけれど、だいぶ慣れた感じ♪
友達と毎日通う学校の坂道も最初はきつかったけど大丈夫になった。
教室について、がやがやしている廊下で友達とのおしゃべりを楽しむ。
「今日のめざましテレビ見た?まじかわいいアイテム紹介されてた!」
「あぁーあれねー!まじかわいいよね!?」
こんなかんじ。
予鈴が鳴って、友達とも別れて席につく。
先生が入って来てぐだぐだとなんかしゃべってる。
「えーっと、んで、今日の6時間目の部活体験は、今週一週間続くからぁ
 じっくり選べよー。」
そう、今日は部活体験の日
なにやら部活の体験ができるらしい。
でも私はもう迷い無く決めていた。
それは美術。
私なんて、勉強もそこそこ、運動は論外中の論外で一番自身があるのは絵だった。
「磨樹さぁー絶対美術はいるでしょー!?」
私の名前、田中磨樹。
皆もう私にハイそうですよ、としか言わさないばかりに言ってくる。
まぁ、入るからいいけどね。
授業が過ぎやっと6時間目。
「ねぇ!磨樹ー、一緒に部活紹介まわろー」
といってきたのは前から仲の良かった北条 舞歌。
「あぁ、勿論オッケー。」
「よっしゃ。」
じゃあ、何いくー?と相談して、
先に行くのは私が入る予定の美術だった。
美術室にいる先輩達は皆絵がうまくて驚いた。
「すっご…」
などとつぶやいては「ねー…」と顔を見合わせた

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