いっこうえの先輩。
校舎の3階だったから、ちょうど1階あがるだけですんだ。
受付で名前を書き、さっそく先輩に何の楽器をするか決めてもらった
「えーっと…じゃあちょうど今あいた、トロンボーン行ってくれる?」
「「はい」」
さっそくトロンボーンのところに行った。
舞歌は驚くほど上手にふけていて、こんな才能があったんだな…
と改めて感じた。
「ん、じゃあ、ドレミの歌いこっかー」
となったとき。
唐突にトイレに行きたくなった。
我慢するのが嫌いな私はすぐさま先輩に言い、
「すいません…」
といいながらトイレへ向かった。
用を足してから鏡を見た。
髪の毛が乱れているところに気づいた。
きゅっきゅっと直す。
「よし、OK」
ドアを開けて、トロンボーンが行われている教室に行った。
「…あれ?」
なぜか舞歌の姿がない。
先輩に聞いてみたところ
「え?あぁ~さっきの子?なんか、急に用事を思い出したー
 とか行ってあせって帰って行ったよ?…あ、これ、手紙。」
もらったメモ用紙を広げてみると
『ごめん!磨樹!
 今日は塾だったよー(;Д;)
 ほんっとにごめんね!(>人<)
 そうだ、磨樹!まだ残って体験するんだったら、
 クラリネットおすすめ!
 かっこいい先輩いたよぉ~(>ω<)
 ぜひいってみて(・∀<)b 
             舞歌   』
うっそじゃん!舞歌塾だったのぉ~?
かなし…
んでもってなんかおすすめの楽器と
余計な言葉がはいってますけども…?!
先輩にドレミの歌を断って、教室を出た。
…楽器かぁ
美術希望だったけど、案外面白いかも!
…ちょっと息持つか心配だけど。
舞歌の手紙を見直した。
クラリネット…ねぇ…
「ちょっとのぞいてみよっかな…」
正直かっこいい先輩も気になるし…
クラリネットがやっている教室を探した。
驚いたことに私のクラスでやっていた。
ドアから少しだけ除いていると
「あ、クラリネットー?」
と、先輩が声をかけてくれた。
「はい…」
と答えると
「ちょうど今、バスクラリネット空いたし、行って!」
あ、はい…と言われるがままバスクラリネットのところに行った。
< 3 / 13 >

この作品をシェア

pagetop