いっこうえの先輩。
「じゃあ、一年生!第一音楽室にいってください!
 30秒以内で、ね!」
するといっせいにイスの音がしてバタバタとみんな廊下に
出て行った。
もちろん私もその中の一人だ
音楽室に入るときはさすがに静かで
緊張がはしった。
舞歌は
「緊張するー…藤田先輩いるかなぁー♪」
るんるんとしてる舞歌。それにつられ、
楽しみだね♪藤田先輩♪といいそうになった口をつむいで音楽室に入っていった
パチパチパチ…
拍手でむかえられた一年生は、少し驚いた。
なにやら円のように並べられているイスがあるのだから。
すると先輩が、はい。じゃあ座ってーといった。
いっせいにみんながすわっていく、とろうとした席もとられてしまった。
どこに入ろうか迷った。
すると舞歌がキラリン☆と目を光らせ
「あ!いい場所はっけーん♪いこッ!磨樹!」
「ぅ?ぅあぁッ」
ぐいっと手をひっぱられ、ちょうど2席あいているところを見つけた。
なんとそこは藤田先輩のとなりだった!
どどどどっどうしよーーー!
何ナイスポイント選んでくれてんの!?舞歌ったらー…
って!なんじゃそりゃ。
「さーあ♪はーやく座ってぇ♪」
どん!と無理に座らされた私は
藤田先輩に少しぶつかってしまったのだ
そのまま床にすってんころりーん。
あぁ、イタタ。
って…
あああああ!!!
なんてことしてくれてんの!?
どうしよう!とりあえず誤らなくちゃ!
「ぁぁぁああの!ご、ごめんなさい!えと、あの…」
あぁ、怒られるよ!絶対ぃぃぃい…
冷や汗をながしている私。
するとスッと手が伸びてきた。
上を見ると藤田先輩がクスクスと笑っていた。
「はは、大丈夫?元気だね。」
手をもたれて起き上がらせてもらった私。
え…
ぇぇええ?!
え、あ?!今、手。
触れた?!
っていうかまだ握られてる手!
どど、どっどっど?!どうするよ!?
お、ぉぉお!?落ち着け私!
冷静に。冷静に!
「あ、はい!すいません!あの…えっと」
目線を手にもっていった
すると気づいたようで
「?あ、あぁ!ごめんね。」
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