ラヴァーズ・インザ・ダストボックス
いったいどうしたのか。

僕はこの気持ちが理解できなかった。

僕はひとりが好きだ。

ひとりの時間をとても大切にしている。

彼女から「いっしょに暮らそう」と提案されたときだって、それぞれに自分の部屋を持てる事を条件として挙げたくらいだ。


だけど彼女は、同じベッドで眠りに就き、同じベッドで朝を向かえる、そんなふたりの暮らしを夢みていた。

ただふたり抱き合って暖め合って眠る、ただそれだけを望んでいた。

結局これが僕たちの別れの原因の発端になってしまった。
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