ラヴァーズ・インザ・ダストボックス
車を止める。
もうすぐ太陽が昇る。
彼女はまだ眠ったままだ。
ギリギリまで寝かしておいてあげよう。
エンジンをかけたまま外に出て煙草を吸う。
そういえば、僕は彼女の真似をして煙草を吸い始めたんだ。
やっぱり子供だったな。可笑しくなってくる。
海の匂いがした。
この匂いも好きだ、と思う。
車の窓越しに彼女を見つめる僕は笑顔だ。
どうして笑っている?
それはうれしいからだ。
彼女はもうひとりではない。
ひとりで強がる必要も、ひとりで泣くこともない。
それがとてもうれしいのだ。
帰り道、運転をするのは彼女だ。
助手席で僕は眠ってしまうだろう。
夢を見るだろうか? 見る気がする。
そしたら僕は行こうと思う。
神様が教えてくれたあの場所に、僕はひとり向かうんだ。
『Seaside,she-side』
終
もうすぐ太陽が昇る。
彼女はまだ眠ったままだ。
ギリギリまで寝かしておいてあげよう。
エンジンをかけたまま外に出て煙草を吸う。
そういえば、僕は彼女の真似をして煙草を吸い始めたんだ。
やっぱり子供だったな。可笑しくなってくる。
海の匂いがした。
この匂いも好きだ、と思う。
車の窓越しに彼女を見つめる僕は笑顔だ。
どうして笑っている?
それはうれしいからだ。
彼女はもうひとりではない。
ひとりで強がる必要も、ひとりで泣くこともない。
それがとてもうれしいのだ。
帰り道、運転をするのは彼女だ。
助手席で僕は眠ってしまうだろう。
夢を見るだろうか? 見る気がする。
そしたら僕は行こうと思う。
神様が教えてくれたあの場所に、僕はひとり向かうんだ。
『Seaside,she-side』
終