ラヴァーズ・インザ・ダストボックス
どの位の時間を過ごしただろう?
「あっ、虹や!」彼女のその声に外を見ると、鮮やかな虹が出ていた。
僕らは外に出る。
雨上がりの夜の風は少し冷たかった。
「すごいなぁ」
「うん。すごい」
「太陽は沈んでいるのに、何でやろ?」
自分で口にしたその疑問など、どうでも良かった。
夜の空に架かるその虹は、月と相まって幻想的なまでに美しく、僕らは世界にふたりきり。
切り取られた時間の中、僕は溺れていくのを感じていた。
「なぁ……、×××が×××になったら×××」
彼女が何か言った。
僕も何か言った。
憶えているのは、『雨上がりの空が一番好き』だと言った彼女の透き通る様なその横顔と、空に架かるあの虹だけだった。
「あっ、虹や!」彼女のその声に外を見ると、鮮やかな虹が出ていた。
僕らは外に出る。
雨上がりの夜の風は少し冷たかった。
「すごいなぁ」
「うん。すごい」
「太陽は沈んでいるのに、何でやろ?」
自分で口にしたその疑問など、どうでも良かった。
夜の空に架かるその虹は、月と相まって幻想的なまでに美しく、僕らは世界にふたりきり。
切り取られた時間の中、僕は溺れていくのを感じていた。
「なぁ……、×××が×××になったら×××」
彼女が何か言った。
僕も何か言った。
憶えているのは、『雨上がりの空が一番好き』だと言った彼女の透き通る様なその横顔と、空に架かるあの虹だけだった。